シェール革命
原油について書かせていただきましたが、
今回は切っても切り離せない話題。
原油とシェールオイルの関係について言及していきます。
まず、シェールオイルについて、
以下を参照ください。
シェールオイル(en:Shale oil)とは、オイルシェールから熱分解、水素化により生産される合成石油。頁岩油(けつがんゆ)とも言われている。オイルシェールを摂氏350 - 550度にし、乾留して得られる。
(Wikipediaより引用)
まあ、石から油が取れるようになったわけですよ。
これが当時は、かなり話題になりました。
燃料枯渇説を覆すものとして期待もされていました。
原油はいつか枯渇し、地球上から消えて、エネルギー価格は高騰するだろうということがささやかれていました。
そんな中、代替できるエネルギーとして、出てきたわけです。
そして、これは主にアメリカ大陸で取れる。
世界一の経済大国、アメリカ。
さらに、エネルギーまで手に入れたら、手がつけられなくなる。
どうしたか?
シェールオイルを採掘するにはコストがかなりかかっていました。
つまりは、エネルギー価格がある程度の水準を保っていないと、採算が取れなくなってしまうわけです。
そこに目をつけた、OPEC。
エネルギー価格を下げて、シェールオイルを掘っても採算取れなくして、潰していこうと考えたわけです。
では、どうやったらエネルギー価格は下がるのか?
需給の関係から、、、
供給を増やせばいいわけです。
原油の増産、増産、増産です。
OPECの思惑通り、数多くのシェール企業が潰れていきました。
しかし、シェールオイルを採掘する技術も上がってきたわけです。
採算が取りやすくなった。
困ったOPEC、粘るシェール企業。
持久戦にもつれ込みました。
どちらが先に音を上げるのか。
じわじわと、価格は下落。
原油安になっていきました。
原油安は日本にとっては、恩恵をもたらす。
日本にとっては追い風になっていったのです。
日経平均株価は、原油安とともに上昇。
OPECとシェール企業の一進一退が続き、このまま原油価格は下がり続け、
日経平均株価は上昇し続けると誰もが考えていましたが、
中国の経済成長の鈍化。
これまでの通説が覆ったわけです。
詳しくは、別記事、「原油安〜中国経済成長鈍化とともに〜」を読んでいただければと思います。
以上です。
原油とシェールの関係性について、少しでも詳しくなったと言っていただければ幸いです。