マイナス金利
今年になってからは、
耳にするワードだと思います。
金利がマイナスになるだけでしょ?
はい、その通りです。
では、
具体的に何の金利がマイナスになるの?
と聞かれると
言葉が詰まってしまうのではないでしょうか。
本日は、マイナス金利ということについて考えていきたいと思います。
ちなみに、
2016/7/8現在、
長期金利-0.3%になったとのニュースが出ておりましたね。
では、
さっそく、マイナス金利とは何なのか!
そもそも何の金利がマイナスになるのか、
民間の銀行が日本銀行に預けるお金に対する金利がマイナスになったのです。
?
よくわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
民間の銀行、いわゆるメガバンクや地方銀行などは、顧客からお金を集め、それを日本銀行に預けているのです。
以前まではそこに金利が0.1%とかついてました。
どういうことかというと、
100兆円預けていれば、何もしなくても1000億円利益が出ていたわけです。
なんとも、素晴らしい仕組みでしょうか。
しかし、
今は逆です。
同じように100兆円預けていると、
マイナス1000億円となります。
さて、
だからなんなんだ。
という話ですよね。
つまりは、
民間の銀行に一般顧客に貸し出しを行い、
資金の流れを作り、経済を活性化させてくださいよ。
ということが、
マイナス金利の狙いというわけです。
一般の個人の方には基本的にメリットなのです。
しかし、なんだか悪いように聞こえてくるのがマイナス金利。
単なるマイナスという言葉がそういう印象を与えているのかもしれませんが、
中国経済の減速や、マイナス金利導入時には原油安などが言われており、
合わせてチャイルショック(チャイナ、オイルショックの造語)などと言われてました。
こういった外部環境の影響により、
本来ならば、日経平均株価も上昇するはずが、
一瞬上がっただけで、すぐに下落する。
といった状態になり、
市場は大きく混乱したわけです。
これが日本におけるマイナス金利。
さて、
マイナス金利は日本だけの話ではありません。
もちろん前例があります。
例えば、
スイス
など。
欧州において、すでに導入されてた金融政策だったのです。
これらの国がどうだったのか。
実はあまり効果が出ていなかった。
でも、日本は違いますよーと日本銀行は主張したのです。
確かに違う。
欧州諸国では、もともと資金の流動性が乏しく、効果が限定的とされていました。
しかし、日本はこれまで、ゼロ金利政策という金融緩和を打ち出し、年間80兆円という資金が市場に出ていってたのです。そして、その流動性が効果をもたらすと考えられていました。
理屈としては通ります。
つまり、
もう少し、もう少し時間が経てば
徐々に効果が現れるのではないかと、筆者も考えております。
ぜひ、抑えていただきたいマイナス金利の話でした。